30µmより薄い基材のクリーニング
電子機器のような主要産業が製品の小型化を図り、同時に使用する材料を減らしていくにつれて、使用される基材もますます薄くなっています
例えば、PCB業界で使用される主要な基材のひとつは積層基板です。新たな傾向として、RCC(樹脂コーティング銅箔)の使用があります。これらの材料は、スマートフォンの回路基板に多く採用されており、異物除去が課題となっています。
これらの材料は薄く、多くの場合30µm以下で、表面は高光沢であるため、従来の非接触式クリーナーでは対応が困難です。
コンタクトクリーニングは、PCBやSMT分野で広く使用されている、試行錯誤を重ねた異物除去技術です。エラストマークリーニングローラーが異物を除去します。
一般的に、エラストマークリーニングローラーは、密着性が高いほどクリーニング性が向上するという仮定に基づき、高い「粘着性」を持つように設計されています。しかし、Teknekと諸大学で実施された綿密な研究により、この仮定には不備があることが判明しました。さらに、ほとんどのコンタクトクリーナーでは高レベルの静電気が発生するため、巻き込みが発生する可能性がさらに高まります。
エラストマーローラーによる異物除去は、ローラーが異物や顧客基材に与えるさまざまな力によって行われます。基材が薄くなるにつれて、これらの力は基材をクリーニングローラーに巻き込み、結果として不良品を生み出します。
巧みに設計されたエラストマーローラー - 巻き込みなしクリーニング
クリーニングの複雑な科学を理解することで、薄膜素材でも巻き込むことなく、高性能クリーニングが可能ということが明らかになりました。
これは、ベースポリマーの入念な配合、調合プロセス、ローラーの表面加工によって実現できます。
独自のポリマー配合と、最適化された表面を持つローラー、低帯電クリーニングローラーと粘着ロールを使用することで、巻き込みの起こらない高性能クリーニングが可能となります。